航空レーザ計測

航空レーザ計測とは、航空機に搭載したレーザ計測機器を用い、上空から地上へレーザ光を照射し、地表面や地物等から反射して戻ってきた時間と航空機の位置情報により、地形の状況(情報)を取得する技術です。

航空レーザスキャナはIMU(Intertial Measurement Unit)を搭載しており、航空機の姿勢(航空機の3軸、ローリング・ピッチング・ヘディング)や加速度を測ることが可能で、この測定値をもとにレーザ光の発射された方向を補正し、高精度な三次元デジタルデータ(X・Y・Z値)を取得します。

陸上部を計測する近赤外レーザと、水中を計測する緑色レーザを搭載した航空レーザ測深機(ALB:Airbone LiDAR Bathymetry)を用いることで、今までの航空レーザシステムでは計測が不可能であった水中の三次元座標が取得可能となります。河川や浅海など、水部と陸部を同時に計測できることでシームレスな三次元地形モデルが作成できます

当社では、朝日航洋株式会社と連携し、航空レーザ計測システム(ALMAPS)を活用し、航空機運航、ナビゲーション、計測、データ取得に至るまで、安全と高品質なデータをご提供可能です。

航空レーザ計測の特徴として、1つのレーザスポット(フットプリント)は点ではなく円形の面状に照射され、反射対象は樹冠だけでなく、枝などの各所で反射し最後に地表で反射します。

受信した反射信号は、樹冠等から最初に反射してくる光をファーストパルス、地表面で最後に反射するものをラストパルス、その間に反射するものをアザーパルス、建造物の屋根や裸地などでレーザスポットが1回で全部反射するものをオンリーエコーと呼び、それぞれの高さについて検出が可能となりますが、広葉樹・密生した低木・下草類のように葉が密に茂っているところでは、レーザ光が地上にまで達しないことがあり、このような場合は、地面の高さのデータは得られないことになります。

航空レーザー測量で得られる計測データ内には、建物や橋、樹木、地面など様々な対象が含まれており、それらを、データの利用目的によって分類(フィルタリング)します。

実際にはランダム点群となっていて、絵的に表現すると図のようなイメージで、このグラウンドデータを用いて地表面の数値地形モデルを作成することで様々な視覚的表現が可能となります。

実用事例

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